読んだきっかけ
メンタルが強いとは何かというと、何事も恐れず、何事にもとらわれず、心のままに考え行動できることだと思います。そうわかっているつもりでも、普段の生活の中で、いつも無意識に何かに囚われたり恐れたり、解決できない不満ばかりが溜まってしまう。こういった状況からどうすれば抜け出せるのか、そんな事を考えているときに出会った本です。
読んで変わったこと
この本を読んで学んだことを一言でいうと、大切なことは方向性を見つめることだということです。
普段の生活の中で、私はどうしても目の前の嫌なことや面倒なことに反応してしまいます。その結果、過去に経験した嫌な思い出、嫌なことに対する怒りに執着して、それが妄想や不安に変わってしまうことも少なくありません。
そのような状態から抜け出すために、自分がやりたいこと、なりたい自分、目指す方向に目を向けることが大切だと考えるようになりました。そのために必要な行動を続けること、そして自分が感じる反応や思いを言語化して理解することで、自分自身が納得できる考え方を持て、納得できる行動をとれるようになると思っています。その納得と行動から、初めて自己肯定が生まれるのではないでしょうか。
概要
反応を言語化する その効果と方法
- 反応とは、欲求によって生じるもの。
- 生きるために欲求は必要だが振り回されることがある。そういった無駄な反応を、まず理解する。
- 悩みは執着から始まる。
- 例えば、過去のトラウマ、相手にたいする欲求不満、明日への不安など。これらは自分の心の中で解決しないことをただ思ってるだけの状態
- 執着に至る原因、つまり反応を理解すれば、それを取り除けばよい、その方法がある、ということが仏教における四聖諦の考え方
- 執着の前に、感じたものに対する心の反応がある。
- トラウマだと思っていることと同じシチュエーションで、また嫌な思いをすると思い込んだり、欲求を感じて、それを満たされないことに怒りを感じる
- 執着するまえに、反応を理解する。悩みは必ず心の内側に発生するので、外側に意識を向け、内側を客観的に理解することに務める
- 理解するための方法
- 反応を言葉にする
- 緊張している、辛い、作業している、など、心の状態を客観的に理解することで落ち着きを取り戻せる。
- 体に意識を向ける
- 心臓の鼓動、歩くときのお腹の収縮、足の裏の感覚、指先に血液が流れていることを意識することで、感覚を理解することができリラックスできる。
- 欲望、怒り、妄想に分類する
- 反応を言葉にすることと似ているが、もう少し大雑把に理解する。この3つを理解する習慣をつける
- 反応を言葉にする
- 執着が始まる原因の一つは、良し悪しを決めつけること。
- 好き嫌い、善悪、良し悪しを決めつけたいのは2つの理由がある
- 自分を正当化することにより慢心に浸りたい。
- 判断することにより承認欲求を満たしたい
- 決めつけは猛毒になる。自分の失敗を娘にさせないために勉強を強制させたら結果的にリストカットに至り不幸なことになってしまった。学歴の良し悪しに対する決めつけが人を不幸にさせることもある。
- 慢心に浸ることは執着につながる。正しいと思い込むより、正しいと判断しない。
- 判断したら、判断した、と言ってみる。
- 人が噂話で判断をしていたとしても、私は私だと考えて聞き流す
- 素直になり、素直な自分を持ち続けるという方向性を見直す
- 自己を否定的に決めつけけることにより、怒りが生まれ、逃避につながる
- 歩きながら自然の移り変わりを感じ取る
- 広い世界を感じ取る
- 執着とは一点を見続けている状態。視野を広げてそこから抜け出す
- 自分を肯定する
- 凹むことをしない。自信がなくても、今に焦点をあてて何をするかを考える
- 不安だからありもしない自信を、持とうとしない。
- 自身を持てば安心するのは判断を2回していて、妄想担っている。
- 不安だと思うことも妄想、慢心の部類に入る。
- 今できることをこなすことで、先の見通しが立てばそれで良い。
- 好き嫌い、善悪、良し悪しを決めつけたいのは2つの理由がある
人間関係の対応
- 人間関係に対しての反応は、2つに分けて対処する
- 自分の受け止めた感情を理解する
- 人からの罵声は受け取らない。罵声はその人の所有物であって受け取る必要はないと考える。
- 相手と関わるときは、心を2つに分けて、一方は相手を観察して理解する心、もう一つは自分の心を監視する心にする。
- 言いがかりをつけてきた人の話を反応せずに聞くと、その人の事情を理解し事なきを得たことがあった。相手の所有物は受け取らずに不動心を持って接することが肝心
- 相手との関わり方を考える
- 相手のことを判断しない
- 判断により自分が慢心してしまうことを防いだほうがいい
- 過去のことは忘れる
- 過去に対して反応しない。それは怒りにつながる
- 新しい人にあった気持ちで接する
- 人は無常。考え方は変わる。
- 理解し合うことを目標にする
- 我慢するのではなく理解し合う。
- 関わり合いのゴールに向かう
- お互いに良い結果を目指すことへの方向性をしっかり持つ
- 相手のことを判断しない
- 自分の受け止めた感情を理解する
- 快、または不快いずれかの状態のうち、どちらを選ぶかを意識する。そのうえで、執着しないようにする。
- 反応しないことが最大の勝利である。
承認欲求、慢心が見せる妄想
- 他人の目が気になるのは承認欲求が満たされない状態での妄想によるもの。妄想には2つの性質がある
- 妄想には際限がない
- 妄想は確かめようがない
- 一人の目からの妄想が記憶として積み上がることがある。
- 思い出したら、ただの記憶だと理解する
- 心の外側に意識を向ける
- 関係性を断つ
- 慢心を満たしたいがための妄想を断つ方法
- 人はどうしても慢心が生まれ、自分と他人を比べて自分が優れているという妄想がしたい。
- 人の期待などを目標とせず、自分の目標をつくる
- 目標に向かうための行動に集中する
- 心の充実を大切にして快適さを目指す。
コメント