きっかけ
廻り目平キャンプ場は、直火OKのキャンプ場で、クライマーが小川山の岩場を登るため集まります。私はいつもキャンプやクライミングで遊んでいたのですが、金峰山のシンボル、五丈岩を一度見てみたいと思っていました。
立ち寄った風呂
ヘルシーパークかわかみ・ヘルシーの湯
前夜、廻り目平キャンプ場でテント泊
長坂ICを降りてセブンイレブンを通過した後、左折し、県道28号に入る。清里を通過して国道141にぶつかるので左折し北へ。野辺山まで行きレタス街道へ。レタス街道の途中で「川上村へ」の看板があるのでそちらに入ると、川上村のショッピングセンター「ナナーズ」の左手に出てくる。右折しファミリーマートヤマナカ(某チェーン店ではなく、本当に家族経営の小さな商店)の小さい看板の手前を右折。廻り目平方面へ。
廻り目平キャンプ場に入ると、金峰山荘周辺にシカが何頭もウロウロしていて、シカのグラウンドになっていました。
出発~金峰山小屋
川沿いの林道を1時間くらい歩く。2000mあたりから比較的急ですが、2000mなど可愛い看板や、アズマシャクナゲが咲いていて、きついことを一旦わすれて爽快な気分になります。
2300mの尾根に入り、すこし進んだところにある鞍部から、金峰山が姿を現します。巨大な花崗岩があちこちにゴロゴロとしていて、まぁそういう山なんだろうなとは思いつつも、金峰山小屋のそばにはまるでモニュメントのような巨大な花崗岩に不意打ちを打たれます。
金峰山小屋~山頂
金峰山小屋からは、山頂と五丈岩、その先の分岐まで、左右にゆったりと稜線を引いた美しい山容が見えます。
また、瑞牆山、小川山が見えるのですが、クライミングエリアの岩場を俯瞰で見ることができます。いままで自分や仲間が下から眺め、へばりついていた小川山の岩場が(というかこの時点でも仲間がへばりついている)、自分の眼中にほとんど入ってしまい、今、上から眺めている、そんな状況に、今まで私はなんのためにこんな小さな岩にへばりついていたのだろうと(ここから眺めているから小さいのだけれど)、すこし不思議な気持ちになってしまいました。筆で払ったような雲が広がる青い空の下で、この日は廻り目平からの登山者はほとんどおらず、清々しい空気を独り占めしながら山頂までの登りを堪能できました。
途中、岩陰にイワカガミが群生しているのを見つけた。この日は、利尻でいろんな花に夢中になった時のように、心地よい空気の中できれいな景色や花に出会えて、清々しい気分になりました。
山頂からは富士山が霞んで見え、山頂の先に五丈岩が見えます。おそらく思った以上に巨大なので驚くと思います。まるで城です。そこには登山者がワンサカいて、まるで有名な神社のようです。そこにいる人は皆、巨大な富士山と五丈岩、周囲の風景を思い思いに楽しんでいました。
五丈岩は、昇仙峡の金櫻神社の御神体とのこと。金峰山は、1400万年前のフィリピン海プレートの南海トラフへの滑り込みをきっかけに、マグマが大量に貫入することで生成された花崗岩が、隆起と風化を繰り返してできた、と言われています。人の感覚とは桁外れのものは、昔の人にとってはやはり神様としか考えようがないのでしょう。
五丈岩の前で富士山を見ながら昼食をたべ、回り込む形で小屋へ。モニュメントの前のベンチで30分ほど昼寝をしながら、今日の好日に浸りました。
帰りは、歩行距離が長かったせいか、水場まで降りるとクタクタになってしまい大休止。そのあとはぼんやりゆっくりテント場に向かった。金峰山荘で酒を買い、残りの行動食をつまみに一人酒盛りをやっていると、クライミングを終えた仲間が帰ってきました。タープを張って焚き火をし、腹いっぱい食べて最高の1日が終了しました。
風邪をこじらせたあとでまだ喉がつらく、呼吸が荒くなると咳が止まらなくなり辛かったですが、それでもシャクナゲやイワカガミ、6月初めの心地よい天気を感じると気分が変わって頑張れることができました。山は病後に効き目があります。
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