他社ドメインを使用する

Web・プログラミング

 Webサイトを立ち上げる際、レンタルサーバーを契約するとき、ドメインも同じレンタルサーバーで取得することが多いと思いますが、

  • すでに持っているドメインを有効活用したい。
  • 別のレンタルサーバーにサイトを移転したいが、サイトのURLは変えたくない(同じドメインを使い続けたい)
  • 取得したいドメイン名称が、契約しようとしているレンタルサーバーのドメイン料金より、他社の料金のほうが格安だった

 といった理由のために、他社管理のドメインを、別のレンタルサーバーで使用したいケースがあります。

 具体的な手順は、下記レンタルサーバーのマニュアルに記載されていて、そのとおりに進めればOKでした。

具体的な手法(エックスドメインで取得したドメインを別のレンタルサーバーで使用する例)

エックスドメインで取得したドメインを別のレンタルサーバーで使用する方法

※私は1年契約でリーズナブルなレンタルサーバーを探していたので、スターサーバーを契約しました

↓↓↓ 詳しくはコチラ ↓↓↓

各社レンタルサーバーのマニュアルにあるネームサーバーの設定は、エックスドメインを例に取ると、下図のように「ネームサーバー設定」のネームサーバー欄を設定する。

 とはいえ、そもそもどういう仕組みなのか、知識不足でしたので、少々専門用語が多く長いですがまとめてみました。同じ悩みを持つ人の参考になればこれ幸いです。

そもそもドメインとレンタルサーバーはどういう関係にあるのか。

ドメインとはIPアドレスと一対一の関係を持つWebサイトの住所

 Webサイトは、URLをブラウザに入力することで閲覧できます。仕組みを簡単に説明すると、URLに対応するドメイン名からDNSサーバーを通じてIPアドレスを取得し、そのIPアドレスにあるWebサーバーからWebサイトのデータをダウンロードし、そのデータをブラウザで再構築して表示します。

DNSサーバーを通じてIPアドレスを取得する仕組み

 DNSサーバーはインターネット上にたくさんあります。ブラウザにウェブサイトのアドレス(URL)を入力すると、まず最寄りのDNSサーバーに問い合わせて、URLのドメイン(例えば、miti-haku-un.com)に対するIPアドレスを取得します。この最寄りのDNSサーバーをキャッシュサーバーと呼びます。

 そして、キャッシュサーバーがルートDNSから図のように③~⑧の順番で、各DNSに取得したいドメインの情報を問い合せます。すると「.com TLDのDNS」が「レンタルサーバーAに聞いてみて」と回答(⑥)、レンタルサーバーAに問い合わせることでドメインに対するIPアドレスを回答(⑧)してくれるので、WebサイトのIPアドレスを取得することができます。これでWebサーバーからブラウザに表示するHTML情報を取得することができ、ブラウザ上にWebサイトを表示することができます。

 ここで、なぜ「.com TLDのDNS」は、ドメインの情報が、レンタルサーバーAのDNSにあると知っていたのかというと、下記のようになります。

ドメイン名の取得と、IPアドレスとの紐づけ情報の管理の仕組み

 ドメイン名とIPアドレスとの紐づけ情報は、「レジストリ」「レジストラ」と呼ばれる機関で管理されています。

 「レジストリ」は、TLD(トップレベルドメイン)ごとに配置されたドメインの管理を行う最上位機関で、「レジストラ」からの要求に応じて、ドメインの発行を行います。

 「レジストラ」は、ユーザーからのドメイン登録申請や受付、販売などを担当する機関で、各レジストリと契約を結び、業務を行います。また、レジストリに直接アクセスする権限を持っており、ユーザーから申請されたドメインが使用できるか問い合わせをしたり、レジストリのデータベース上に登録を行います。ユーザーとレジストリの仲介的な立場の機関となります。

 スタードメインやお名前.comは「レジストラ」です。これに対して、エックスドメインやさくらのドメインは、「リセラー」といって、レジストラと契約を結んだ上で、ドメイン登録業務を代行して行う業者になります。ドメインを取得したいユーザーは、「レジストラ」や、「リセラー」を介して独自のドメインを取得することができます。

 一方で、WebサーバーのIPアドレスは、契約したレンタルサーバーAが所持しております。そこで、レンタルサーバーAのDNSが、ドメインとWebサイトのIPアドレスを紐づけ、その紐づけ情報を、「レジストリ」と「レジストラ」で共有します。このドメイン名に紐づくIPアドレスに関する情報は、「Whois情報」と呼ばれています。「Whois情報」の共有により、「レジストリ」である「.com TLDのDNS」は、問い合わせのあったドメインの情報が、レンタルサーバーAのDNSにあることが分かることになります。

他社管理ドメインを別のレンタルサーバーで使用するためには、Whois情報を更新する。

 Whois情報の更新は、「レジストラ」や、「リセラー」のサイトで設定することができます。エックスドメインを例に取ると、「ネームサーバー設定」のネームサーバー欄を、新しいレンタルサーバーである「スターサーバー」のネームサーバーに変更することで、今までのドメインで「スターサーバー」のWebサイトのIPアドレス情報を取得することができます。

ドメイン専門会社で取得するか、レンタルサーバー会社で取得するか

 一般的に、ドメインの取得は、レンタルサーバーと契約する際に同時に取得ことが多いと思います。 レンタルサーバーとドメインの契約が一括ででき、サーバー契約で取得費用が安くなる場合もあります。とりあえずWebサイトを立ち上げるなら、レンタルサーバーでドメイン契約とサーバーレンタルを一括でやったほうが手っ取り早いです。

 ただし、契約したレンタルサーバーより、自分にとって条件の良いレンタルサーバーがあった場合、そちらのサーバーに移行することを考えることになります。そういったときにDNSによる名前解決の仕組みを理解しておけばスムーズに対応できるかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました