2013年8月 雲の平

登山

2013年8月 雲ノ平

きっかけ

 テント泊山行をしたいと思っていた時に、雑誌を見て、黒部源流のおいしい水と広闊な風景に憧れて山行を計画しました。夏休み、天気はよく最高の4日間になりました。コースは下記の通り。

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立ち寄った風呂

亀谷温泉 白樺の湯

前夜 

 有峰口から亀谷連絡所にAM1時ごろに付き、ゲートが開くAM6時まで車中泊。少し起きて辺りを散歩しながら後ろを見ると、同じ目的の車がゲート前で列を作っていました。これから行くところが、これだけ人気を集める懐の深い山域だと思うと嬉しくなりました。

1日目 折立~太郎平小屋~薬師峠(テント泊)

 ゲートが開き折立へ。折立の駐車場の車は思っていたより多く、まるでテーマパークの駐車場のようでした。登山口には、薬師岳登山口と書いてある柱。写真撮影したり準備をしている人たちが沢山いて、これから同じ方向に行くそれらの人々の中に混じりながら、いよいよ縦走が始まると思うと胸が高まります。

 4日分の食料を担いでいるので息が上がるも、樹林帯を抜けて五光岩が見えてくるあたりになると、空が広がり、清々しい山道に。太郎平小屋で一休みし、薬師峠のテント場でテントを張り昼寝。初日はゆっくりのんびり過ごしました。

2日目 薬師峠~太郎平小屋~薬師沢小屋~雲ノ平

 日が出る前の暗い中、薬師峠を出発。薬師沢を下っていきます。時折小雨が降っていました。薬師沢小屋で小休止し、雲ノ平への直登コースに入ります。

 かなりの急坂で、途中でへばっている人が何人かいました。四つん這いでよじ登るようなところも何箇所かあり、ゆっくりゆっくり、リズムをとりながら登ります。標高差500mを登り切ると木道が出てきます。ここが雲ノ平。「アラスカ庭園」の看板を抜け、歩いているといろんなところに雷鳥がいました。

 途中、祖母岳に寄りました。ここまではずっと曇りだったのですが、祖母岳に登っている最中に太陽が出てきて、温もりを感じたのを覚えています。とはいえ真夏なので入道雲がどんどん湧いてきます。しかしこの日はこれ以降雨は降りませんでした。

 憧れの雲ノ平のテント場に到着。おいしい水をたくさん汲み、歩いて15分ほどかかる小屋に缶ビールを買いに行き、ビールを飲みながら雷鳥が遊ぶ雲上の天国をぶらぶら散歩しテント場に戻りました。夜は星がとても綺麗でした。

3日目 雲ノ平~鷲羽岳~三俣蓮華岳~黒部五郎小舎

 この日も暗いうちから出発、祖父岳を抜け、雲ノ平の憩いの風景を一望してワリモ岳へ。

 この日は晴天で強風。右の写真は夜明けの水晶岳。巨大な山容の威厳と気品を目の当たりにしながら、自分の目的地に向かって歩きます。

 ワリモ岳をぬけて鷲羽岳へ。こんな山奥に、意外にもスッキリした形の山。中央の写真は山頂から見えた笠ヶ岳。青空のもと、暫く周辺の山々や、鷲羽池などを見渡しながらボンヤリと過ごしました。

 しばらく休憩の後、三俣山荘へ。一番右の写真が三股山荘側から見た鷲羽岳。きれいな三角と、そこから羽根を広げたように散乱した岩石の様が美しい。いまでも大好きな山容です。ここでもしばし休憩。水が豊富でテント泊が気持ちよさそうでした。

 少し頑張って三俣蓮華岳に。ここから黒部五郎岳への道に入ります。

 稜線を抜け、樹林帯を降りていくと、まるで牧場のような風景の中に黒部五郎小舎が見えてきます。きょうはここでテント泊。

4日目 黒部五郎小舎~黒部五郎岳~北ノ俣岳~太郎平小屋~折立

 黒部五郎岳は4日間の山旅の中で最後の百名山、巨大な山が口を開けて待っているように見えます。コバイケイソウの原を抜けて基部に取り付き、朝日を浴びて色づく黒部五郎に向かって、一歩一歩自分のペースで高度を詰めていきます。

明けたての朝の青空の下で山頂に辿り着きました。この先も雄大な風景が続きます。

完璧な青空の下で、太郎平小屋に向かって歩きます。眼前の風景が、無制限で、どちらを眺めても豊かな緑が広がります。自分が健康であることのありがたさ、高揚感や達成感、いろんな幸福感を感じました。

太郎平小屋の前で休憩し、4日間の余韻に浸りました。折立に降りて日焼けがヒドイことに今更ながら気づきました。「亀谷温泉 白樺の湯」で、日焼けのヒリヒリに耐えながら4日間の汗を流し、長い縦走を終えました。

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